オハイオ州立大学は再建ではなく再補充だ。しかしロード戦を含む日程が非常に厳しくなる可能性が高く、今季の「成功」の定義を見直さざるを得ない状況に直面するかもしれない。
2025年のバックアイーズは12勝2敗で、セレクション・サンデーの時点でCFP委員会が3敗のチームに好意的な判断を下すことを期待して、綱渡りの立場に立つ可能性があると考えられる。
それは、ランキング入りしているテキサス、アイオワ、インディアナ、USCとのアウェイ戦や、オレゴンとミシガンというホーム戦を含む厳しいスケジュールの端々を指す。さらに、ビッグテンのチャンピオンシップ戦が絡む可能性があり、トップ10校との対戦が見込まれるなら、12月の初旬にはコロンバスでの手に汗握る展開が想定される。
もちろん、多くの予測者はオハイオ州立をプレシーズンの番付で1位に置く傾向が強いが、ディフェンス陣のうち3人(うち2人がラインバッカー)が2026年のNFLドラフトのトップ11に選出される事実は変わらない。新たなオフェンシブコーディネーターの起用にも関わらず、予測者の見解には影響を及ぼさない。
バックアイーズがどんな結果を迎えようとも、彼らは“試練を受けていない”とは言えない。昨季はレギュラーシーズンを無敗で終え、ミシガンに対する4連敗の記録を打ち破ったことを含め、試練の連続だったという声が多かった。
その後には、連覇を夢見た全国王座の行方を左右するポストシーズンが待っていた。まずはビッグテン王者決定戦でインディアナに13-10と屈し、続いてプレーオフではマイアミに24-14と敗北した。
昨季はコレッジフットボールの賢者フィル・スティールによれば24番目に難易度の高いスケジュールだったが、彼の年度予想誌では今季のバックアイーズの対戦強度を6位と評価している。Texasはその上位に位置づけられている。
バックアイーズはNFLに向けて去就したワイドレシーバーCarnell Tate(テネシーへ4位指名)に加え、ラインバッカーのArvell Reese(5位、NYG)、ラインバッカーのSonny Styles(7位、ワシントン)、セーフティのCaleb Downs(11位、ダラス)らの去就を乗り越えなければならない。
計11名の選手がドラフト指名を受けたが、ここはオハイオ州立大。常に待機している後輩の存在があり、2025年開幕時のようにディフェンスコーディネーターのマット・パトリシアが8人の先発を入れ替える苦境を経験したとしても、再び全米トップクラスの得点と総防御を誇る体制を作り上げることができるだろう。
現在、コーナーバックのデヴィン・サンチェスとジャーメイン・マシェス、ディフェンシブタックルのエドリック・ヒューストン、ディフェンシブエンドのケニャタ・ジャクソン・ジュニアらが主役級の役割を担う見込みだ。
パトリシアは2度目の挑戦となる。その指導方針を継ぐ形で、デイHCはパトリシア時代と同様にNFL経験を重視し、ブライアン・ハートラインの後任OCにはアーサー・スミスを起用した。現役のサウスフロリダ大のヘッドコーチ兼元ピッツバーグ・スティーラーズのOCであるアーサー・スミスだ。
スミスの手腕を活かす戦力はすでに揃いつつある。コロンバスで3年目・最終年を迎える優れたレシーバーのジェレミア・スミスを筆頭に、シニアのスロットWRブランドン・イニスが戻ってくる。さらに注視すべきは5つ星の新星クリス・ヘンリー(故クリス・ヘンリーの息子で、NFLで5シーズンを過ごした)だ。
そのタレントの供給を生かすべくパスを投げ込むのはジュリアン・セインだ。昨季はリザーブ・ファーストイヤーとしてヘイマン賞の投票で4位に入ったものの、インディアナとマイアミのパスラッシュ相手に見せた“鹿のように固まる瞬間”が、今後の成長を象徴する場面として記憶に残るだろう。
得点源を支えるラインは、この時期の試合で重要な役割を果たす4人の先発を含めて健在であり、アーサー・スミスはセイインへの圧力を緩和するべく走る攻撃に比重を置く方針を示している。2年生のボー・ジャクソンが主導するラン攻撃の要がその核となるだろう。
バックアイーズは開幕2週目、Ball State戦をまず片付けたのち、9月12日にオースティンへ遠征する。ESPNのポールでオハイオ州立に次ぐ2位にランクされているテキサスは、2024年のCFP準決勝と昨季開幕戦の敗北に対する“復讐”を果たそうと狙っているとしている。
続くのは州内のケント州立戦での一息、そして2025年に9勝4敗を記録したイリノイをホームで迎える試合となる。次の相手として、アイオワ州は第25位のホークアイズを抱え、キニック・スタジアムでの戦いは常に難敵となるだろう。
メリーランド戦を終えた後、10月17日には defending national champion Indiana(第6位)を訪問する。オフの週を挟んで臨むのは、10月31日のUSC戦だ。
さらに楽にはならない。4位オレゴンが一週後に訪れるのを皮切りとして、ノースウェスタンがコロンバスへやって来る。続いてネブラスカへ遠征し、レギュラーシーズンを15位のミシガンがオハイオ・スタジアムで締めくくろうとしている。昨季の劇的な番狂わせを再現したいと考えるミシガンとの対戦は、最終戦の大きな山場となるだろう。
道のりには確かに落とし穴が潜むだろうが、12チーム制のプレーオフという現状を踏まえればバックアイーズには一定の誤差は許される。しかし、Texasに勝てなければその余地は大幅に縮まるのが現実だ。