ダナ・ホワイトの挑戦者シリーズ シーズン10 第1週 ピックと予想

2026年8月21日

ダナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ第10シーズンは、8月11日(火)にラスベガスのMeta APEXから開幕します。配信はParamount+で現地時間の午後7時(ET)から行われます。開幕戦には無敗の選手4人がハイライトを飾り、印象を残した勝者にはUFC契約の機会が与えられます。Week 1の全5試合を詳しく解説し、それぞれの予想をお届けします。

アンソニー・ウィント(6-0)対 マット・アダムズ(6-2)

このメインイベントは、無敗のまま飛び立つヘビー級の強打者ウィントの“お披露目”として位置づけられています。元NFL選手で、これまで短いプロ経歴にもかかわらず無敗を維持してきた彼は、相手を圧倒するパワーとスピードを武器にしてきました。対するアダムズは立ち技で戦うのが得意ですが、試合が地面に移れば地面打撃で最大のダメージを狙うタイプです。そのため勝つ道は、より大柄で運動能力の高い相手を地面に引きずり下ろすことにかかっていますが、ウィントの速度とこの階級における爆発力には容易に対処できません。展開がスタンドのままで進む可能性が高い場合、ウィントの積極性と力強さを前にアダムズは大きな苦境に立たされるでしょう。

Pick: アンソニー・ウィントによるKO/TKO

ファブリツィオ・エスカルゲラ(9-1)対 アベ・アルサギル(8-0)

ここは華やかな打ち合いが繰り広げられる展開が予想されます。アルサギルは、キャリアのほとんどを前に出して戦うファイターで、序盤から圧力をかけて戦ってきた relentlessなストライカーです。これに対してエスカルゲラはグラウンドの技術を低く評価されがちですが、長いリーチと体格差を活かして対戦相手を翻弄します。打撃の応酬が乱れた場合、エスカルゲラのグラウンドのセンスと腕の長さが決定打になる可能性があります。この組み合わせはおそらくジャッジに持ち込まれず、白熱したファイアーファイトになる見込みです。

Pick: アベ・アルサギルによるKO/TKO

ビラル・ハサン(8-0)対 ムリドゥル・サイキア(9-1)

これはまさに“ショーケース級”の一戦です。ハサンはカード全体で最も有望視される選手とされ、完成度が高くバランスの取れたストライカーとして実績が際立ち、長期的な成長ポテンシャルを大きく抱えています。対するサイキアはRoad to UFCのベテランですが、直近の目立つ試合はわずか37秒で決着しており、UFCレベルの才能を生み出してきた地域シーンから来ています。サイキアの映像からは、ハサンのペースやパンチ力を止めるだけの要素は乏しいようにも映ります。

Pick: ビラル・ハサンによるKO/TKO

トム・パリジャルーロ(10-2)対 アナニアス・ムルンバ(10-3)

ムルンバは昨年の接戦の敗戦を経て再びContenderの舞台へ戻ってきました。彼はUFCのマッチメイカーが高く評価する終盤力を備え、キャリアの全勝でフィニッシュを収めてきた実績を持ちます。一方のパリジャルーロはこの対戦で体格とパワーの優位を有しており、対戦相手を立ち上がらせた状態で距離を取りながら一撃を狙えれば勝機があります。ムルンバが有力視される一方で、パリジャルーロが自身のサイズと力を生かして接近戦を制する場面も想定され、どちらが主導権を握るかが勝敗を分けるでしょう。

Pick: アナニアス・ムルンバによるKO/TKO

ジョン・クンネマン(10-0)対 ジョー・クロプショット(8-3)

このカードの技術的ハイライトは、二人の地域グラップリング王者が激突する局面です。ネブラスカ州出身のクンネマンは卓越したタックダウン、コントロール、トップポジションからのサブミッションを持ち味とします。一方のクロプショットは世界レベルのジウルツ(柔術)スペシャリストで、バックを取る展開やスクランブル状態で力を発揮します。今回の対戦は派手なフィニッシュを狙うタイプ同士の対決ではないかもしれませんが、先に支配的なポジションを築いた選手が試合を握り、審判の点数にも影響を及ぼすはずです。

Pick: ジョン・クンネマンによる判定

火曜の夜には少なくとも2件から3件のUFC契約が授与される見込みで、DWCSのWeek 1としては近年でも層が厚いラインナップの1つです。

高橋 彩乃

高橋 彩乃

日本のスポーツライターです。プロ野球、MLB、高校野球を中心に、試合の流れや選手の背景を丁寧に追っています。現場の空気感とデータの両面から、野球の魅力をわかりやすく届けることを大切にしています。