NHLプレーオフの伏兵は侮れない

2026年6月21日

延長戦。英雄たち。手に汗握るゴール。眩しいセーブ。緊張感。

スタンレー杯プレーオフは毎年、これらすべてとそれ以上の興奮を決して裏切らない。

そのリストに驚きも加えるべきだ。

今年の杯を巡る開幕週末はすでに記録に刻まれており、それがこの大会を特別なものにしている理由の一端を私たちに示してくれた。

ロード・スタンレーの杯が掲げられるまで、いくつかの予測を挙げておこう。

第一ラウンドでの三つの番狂わせを念頭に置いているが、それは三つともシリーズ初戦を勝ったからだけではない。

モントリオール・カナディアンズ、フィラデルフィア・フライヤーズ、ミネソタ・ワイルドはいずれも対戦相手を打ち倒す好材料を抱えている。

カナディアンズは106ポイントでタンパベイ・ライトニングと同点で着地し、アトランティック部門ではタイブレークの末に3位につけたため、必ずしも真の番狂わせの対象とは言い切れないかもしれない。

しかし、ジュラ・スラフコフスキーのハットトリックを含むモントリオールの4-3 OT勝利で見せたものこそが、彼らを過小評価するべきではない理由そのものだ。

また、ライトニングとゴールテンダーのアンドレイ・ヴァシレフスキーの近年の成績も無視できない。タンパベイはここ3年間連続で開幕ラウンドで敗退しており、ヴァシレフスキーはこれらのシリーズで平凡に見えた。

ちなみにスラフコフスキーはレギュラーシーズンの4試合で4得点・7ポイントを挙げている。

フライヤーズも相手と同じ得点を記録して終えたチームのひとつだが、ペンツ「パ戦」での対戦はアンダードッグと見なされている。

ペンギンズがプレーオフに向けて順調に進んでいる中、フライヤーズはシーズン終盤の急上昇を弾みにしてシリーズ開幕戦を3-2で制した。

その道中、フィラデルフィアは5対5での戦いと守備力を向上させ、ゴールテンダーのダン・ヴラダーのブレークスルーが大きな後押しとなった。

ペンギンズには豊富なベテラン経験があるが、フライヤーズの編成は前線の深さと守備陣の総合力が上回っており、終盤の加わったポーター・マートーネのサイズと技術が勝敗を左右するだろう。

最後に、セントラルディビジョンで3位、ダラス・スターズから8ポイント遅れていたミネソタ・ワイルド。差は大きく思えるかもしれないが、スターズは5連勝を決めてシーズンを終えていることを忘れてはならない。

ワイルドはその連敗を6-1の大勝で断ち切り、今後の7戦にも期待が高まる展開を開いた。

ミネソタの勝利は驚くべきことではない。ダラスは過去11シリーズのうち9回も第1戦を落としているからだ。

スターズがリバウンド力に長けている一方で、対戦相手のワイルドは非常に相性が良く、怪我の心配もワイルドには少ない点で簡単にはいかない。

両チームは前線と守備の要を担う選手を有し、守備力は堅く、特にパワープレイで観客の目を引くような優れた特殊チームを初戦で示している。

シリーズが進むにつれ、ミネソタがついにプレーオフの1ラウンドを勝ち抜く可能性は高まる。

ここから注目のさらなるサプライズを挙げておこう。カナディアンズはカナダのチームの中で最も遠くまで進む可能性が高いかもしれない。確かにエドモントン・オイルズはこの2シーズン連続でスタンレー杯ファイナルに進出しているが、エドモントンには厳しい戦いが待ち受けており、東部はより均衡している…。 ワイルドカードチームがディビジョンの王者を倒すのは難しいと見られがちだが、フライヤーズが東カンファレンス決勝に進むのは現実的だ…。西部ではベガス・ゴールデンナイツが指揮官交代以降快進撃を続けている。 Pillow Fight Division の勝者がその武器を石膏で固めてしまったかのようだ…。 最後に、レギュラーシーズン王者としてプレジデンツ・トロフィーを受賞したチームが王座を獲得するのは驚くべきことではないが、コロラド・アベンジャーズは2013年のシカゴ・ブラックホークス以来初めてそれを成し遂げるべく奮闘している。実現してほしいと賭けるのは賢い選択だろう。

高橋 彩乃

高橋 彩乃

日本のスポーツライターです。プロ野球、MLB、高校野球を中心に、試合の流れや選手の背景を丁寧に追っています。現場の空気感とデータの両面から、野球の魅力をわかりやすく届けることを大切にしています。