UFCバクー戦後、総合格闘技は審判の問題を解決できるのか?

2026年6月29日

毎週のように、MMAファンやメディア関係者、ファイター、評論家たちが審判に関する何かに対して憤りを表す光景が繰り返されていると感じる。審判の疑わしい判定であれ、ジャッジの疑わしい得点であれ、あるいはさらに悪いことに、審判が統一ルールに明確に反する判定を下す場合であれ、ルール、誠実さ、そして偉大なMMA競技の精神を守るべきと期待される人物たちが関与する出来事が起きる。観客は呆然としてしまうのだ。

今週は特に、6月27日に行われたUFCバクーのカードで起きた二つの出来事を考えると注目に値した。

最初の事例は予備カードの開幕戦であるタヒール・アブドゥライエフとジェファーソン・ナシメントの対戦で起こった。両者ともUFCデビュー戦という点を考えると全体的なインパクトは小さかったかもしれないが、地域戦線では二人とも際立った才能として知られていた(アブドゥライエフはUAEワリアーズ、ナシメントはLFAで名を馳せていた)。

夜を波風立てずに始めたいところだが、夜の試合は素晴らしかった一方で、審判のジム・パーディオスはこのカードを“盛り上がり”よりも“ため息”で始めさせてしまった。

試合自体はオフェンスの機会が少なく退屈な展開だったが、ナシメントが活動不足の理由でペナルティを受けたのに対し、パーディオスはアブドゥライエフに同様の警告を与えなかったことが事態をさらに滑稽にした。UFCの統計によれば、ナシメントは前のふたつのラウンドでアブドゥライエフを上回っていたにもかかわらずだ。

さらに悪い事実として、第二ラウンドの終わりを告げるホーンの後、アブドゥライエフはナシメントにパンチを命中させた。しかしアブドゥライエフにはポイントの減点が科されなかった。観客の中には、UFC 208のホリー・ホム対ジェルメイン・デ・ランドマの試合を思い出した者もいた。

その結末を決定づけたのはクライマックスの場面だった。アブドゥライエフはナシメントをダウンさせ、強力な連打を狙っていく。しかしナシメントは下からアブドゥライエフにしがみついたが、その瞬間にパーディオスが介入して試合を止めた。ナシメントは戦いに戻りすぐに抗議の声を上げ、UFCの解説陣でさえその停止を擁護できなかった。

物議を醸す試合で幕を開けるだけでも問題だが、コ・メインイベントにも審判の論争が関与しているとさらに事態は悪化する。

この問題は、UFCバクーのコ・メインイベント—シャラ「ブレット」マゴメドフ対ミシェル・ペレイラ—の審判がハーブ・ディーンである点で一層注目を集める。ディーンは長年この競技の審判として知られているが、その全盛期はとっくに過ぎている。実際、近年は論争的な審判ぶりで名前が挙がることが多い。アレックス・ペレイラは現在ディーンを標的にしており、UFC Freedom 250のシリル・ガネ戦でのひどい審判を非難している。

試合の第1ラウンドは“素晴らしいスタート”と表現してもよい場面だった。ペレイラがマゴメドフをダウンさせ、上から撃とうとする一方、マゴメドフはペレイラの髪を何度も引っ張った。

明らかな反則にもかかわらず、失格(またはTKO)の形での決着はなく、ポイントの減点もなされなかった。何も起こらずに終わり、ただマゴメドフに対して“厳しい警告”が下されただけだった。

それから、厳しい警告の後にはポイント減点が来るべきだっただろう。ところが、第2ラウンドが退屈だった後の第3ラウンドで、マゴメドフはペレイラに対してアイポークを浴びせた。ディーンはどう対処したのか?

答えは「何もしなかった」だった。ポイントの減点さえも行われなかった。

これが結果に決定的な影響を及ぼした。マゴメドフはジャッジの採点で勝利を得たが、ディーンが職務を果たしていれば、マゴメドフにとっては最悪でも引き分け、あるいはペレイラの勝利となっていた可能性が高い。

イベント後の編集記事で、MMA Maniaのアンドリュー・リチャードソンは、審判の問題が現代のMMAでどれほど頻繁に起きているかを指摘している。そして、MMAの審判に対するさらなる監視と審査を求める声が上がるたび、何も変わらないと述べている。

この筆者は、審判やジャッジが州の競技委員会の所管で、政府の監督下にあることを理解している。しかし、誰かが介入してこのスポーツの対戦で大きな役割を果たす人々を本当に揺さぶるまで、どれだけの時間が必要なのだろうか。教育と抗議だけでどれだけのことが成し遂げられるのだろうか。結局は結果と責任が伴うべき時だ。

ただし、このライターはそれを待って長く息を止めるつもりはない…

高橋 彩乃

高橋 彩乃

日本のスポーツライターです。プロ野球、MLB、高校野球を中心に、試合の流れや選手の背景を丁寧に追っています。現場の空気感とデータの両面から、野球の魅力をわかりやすく届けることを大切にしています。