オレゴン大の遅いスタートが全国タイトル獲得の希望に疑問を投じる

2026年9月20日

オレゴンのスローなスタートは、むしろ予測できたはずだ。

ダックスはシーズン開始前には全国タイトルの有力候補として注目を集めており、プレシーズンAPポールで2位だった。

ダン・ラニングが指揮を執る中で、彼らは国内で最も優れたリクルーティングを展開しているチームの一つとされてきた。そして今週The Athleticの報道によれば、カレッジフットボールで3位以内の高給ロースターの1つを形成しており、総額はおおよそ4,800万ドルから5,400万ドルの間だ。

長い間、オレゴンは初の全米タイトルを獲得する次の大学フットボール・プログラムになると人々は見てきた。その栄誉は昨季インディアナ大学が2度オレゴンを破って奪い取ったことによって、オレゴンから奪われてしまったのだ。

そして彼らは今もなおその核心に迫っている。しかし今季は、ボイジー州立大学にわずかな差で勝利した後、才能はあるものの前週にタルサに敗れたオクラホマ州立大学に敗れたことで、画期的なブレークスルーを遂げる可能性は高そうには見えない。

オレゴンのスロー・スタートがタイトル期待に与える意味

私には、オレゴンが期待に応えられていない唯一の、そして明白な理由があるように思える。

今季は新たに2人のコーディネーターを迎え、去就したオフェンスコーディネーターのウィル・スティーン(現在はケンタッキー大学のヘッドコーチ)とディフェンスコーディネーターのトッシュ・ルポイ(現在はカリフォルニア大学のヘッドコーチ)を内部昇格で置換したのだ。

全米タイトル級のロースターを擁しているはずの今季にも関わらず、ここまでその仕事ぶりを一切見出せていない。コーディネーターの変更が、それを説明する大きな要因となり得るだろう。

クォーターバックのデアンテ・ムーアは決して悪くない成績を示している(569ヤード、5TD、0インターセプション)。ただし、昨季首位ランナーを失いつつ、2位と3位のランナーが戻ってきたオレゴンのランニング攻撃は、2025年シーズンに比べて1試合あたりの獲得ヤードが半分強の104.5ヤード程度に落ちており、FCS相手にはそれを晴らすかのように爆発させた。

総じて、将来のNFL人材が満載のオフェンスは、今季前半時点で総合オフェンスランキング80位(1試合あたり389.0ヤード)と低い水準にとどまっている。

守備の数字はさらに悪化しており、ダックスはFBSの138チーム中117位で、1試合あたり414.0ヤードを許している。

シーズン開幕から2週間にかけて、オレゴンはほぼ他のどのチームより難度の高いスケジュールをこなしていると指摘できる。多くのチームはカップケーキのような相手と徐々に調子を上げていく一方で、ダックスはそうしたペースには乗っていない。

ただし、それだけの差をここまで説明できるわけでもない。 LSUは総合オフェンス3位、総合ディフェンス1位で、これまでの2戦でもパワー4の対戦相手(クレムソン)とグループ・オブ・シックスの対戦相手(ルイジアナ・テック)を含んで戦っているのだ。

オレゴンがこの状況を打開する可能性は十分にある。2024年のチームはFCS相手に極めて接戦の勝利を収め、ポートランド州立大学にも接戦で勝ち、レギュラーシーズンを12勝0敗で終え、リーグ初年度にビッグテンを制し、カレッジフットボール・プレーオフの1シードを獲得した。

それでも、スイッチをいれるべき時期だ。特にこのオレゴンの戦力は、難しいカンファレンスのスケジュールが控える中で、すでに貴重な数回の「ミス」の機会のひとつを逃してしまっているからだ。

高橋 彩乃

高橋 彩乃

日本のスポーツライターです。プロ野球、MLB、高校野球を中心に、試合の流れや選手の背景を丁寧に追っています。現場の空気感とデータの両面から、野球の魅力をわかりやすく届けることを大切にしています。