スーパーで定番のこの練り物は実は砂糖も塩分もかなり多かった

2026年10月23日

スーパーで定番のこの練り物は実は砂糖も塩分もかなり多かった

ふだん何気なく手に取る練り物。実は、想像以上に甘くて、しかもしょっぱい。健康的に見える白身魚ベースでも、味の決め手には糖と塩が潜んでいます。専門家は「手軽さの代償として、調味の“足し算”が起きやすい」と指摘します。

なぜ甘いのか、なぜしょっぱいのか

製造の現場では、砂糖は身をやわらげ、冷凍保存での組織破壊を抑える“保護役”。一方の塩はタンパク質を溶出させ、ぷりっとした弾力を作る“職人道具”。「味を決めるだけでなく、技術的に必要な成分でもある」と開発者は語ります。

数値で見る“思ったより多い”現実

商品差は大きいものの、100gあたりの食塩相当量はおおむね1.5〜2.8g、甘みを感じるタイプだと糖質が5〜10gに達することも。WHOは塩を1日5g未満、自由糖は25g程度を推奨。「小さな一品でも積み上がれば侮れない」のです。

原材料欄の“合図”を読む

パッケージ裏の原材料名に、砂糖、ぶどう糖、水あめ、異性化糖が並ぶなら甘みは強めのサイン。塩、食塩、アミノ酸等、しょうゆが高順位なら、塩味はしっかりめ。栄養成分表示の「食塩相当量」と「炭水化物—糖質」は必ず確認しましょう。

代表選手ごとの傾向

  • かまぼこ・ちくわ:脂質は控えめ、塩は中〜高め、糖はやや加わる
    一方、さつま揚げ系は衣や揚げ油でコクを出すぶん甘味料が増えがち。はんぺんはふんわり食感のため糖が比較的多めの設計も。

「隠れ砂糖」と「隠れ塩分」の落とし穴

おでん、煮物、弁当のおかずで重ね食いすると、一食で塩が3〜4gに迫る例も。甘めのたれやケチャップでさらに糖が積み上がります。管理栄養士は「味の二重奏が摂取量の二重取りを招く」と警鐘を鳴らします。

ラベル選びの小ワザ

買う前に、次のチェックで“ほどほど”を見極めましょう。

  • 100gあたり食塩相当量が2.0g未満
  • 糖質が5g未満(甘い系は7g目安)
  • 原材料の甘味料が後半に記載
  • 「減塩」「塩分25%カット」などの明示
  • たれ別添の有無(外せると調整しやすい)

調理でできる“引き算”

さっと湯通しして表面の塩分を落とす。味の濃いたれは量を半分、代わりに酢や柑橘、こしょう、生姜で立体感を。出汁を濃くして塩は薄め、野菜を増量して一口あたりの濃度を下げましょう。

食べ合わせの設計

「カリウムが多い野菜と組み合わせれば、バランスを取りやすい」。トマト、ほうれん草、きのこ、海藻は相性良好。主食は雑穀や玄米で食物繊維を底上げ、後口の満足感も長持ちします。

量と頻度のストラテジー

一度にたくさんより、少量をこまめに。味の濃い種類は週1〜2回、あっさり系は平日の助っ人に。「“足す”より“引く”を設計図に」と覚えておくと、日々の判断が軽くなります。

子どもと高血圧世代の視点

子どもは甘味に敏感で、甘塩っぱさが嗜好を固定しがち。高血圧やむくみが気になる人は、だしを主役に味の設計を。医師は「数値は習慣の合計」と話し、日々の微調整をすすめます。

“好き”をあきらめない工夫

お気に入りをやめる必要はありません。味の濃いものは薄味の副菜とワンプレートに、たれは別添、締めの汁物は塩分控えめ。小さな作戦で、おいしさとヘルシーは両立できます。

最後にひと言。食は嗜好であり、同時に設計です。数字と舌の折り合いをつけながら、今日の一品を上手に選び、明日の自分を軽やかにしていきましょう。

高橋 彩乃

高橋 彩乃

日本のスポーツライターです。プロ野球、MLB、高校野球を中心に、試合の流れや選手の背景を丁寧に追っています。現場の空気感とデータの両面から、野球の魅力をわかりやすく届けることを大切にしています。